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賠償義務者が家族である場合

家族等の身内間での交通事故の場合も、一般的に損害賠償請求を行わないだけで、民法や自動車損害賠償保障法の法律上の損害賠償義務が免除されるわけではありません。裁判を起こすことも可能であり、逆に身内間のトラブルは遠慮がないため、こじれやすい面もあります。ところが、保険での支払いとなると、家族間の事故の場合、支払われない場合が出てきます。対人賠償では、運転者の配偶者、運転者の親及び子供にケガをさせた場合は保険金が支払われません。ただし、保険会社によっては、同居の親及び子供の場合のみに限って保険金が支払われないというケースもあります。配偶者の場合は同居、別居問わず保険金の支払い対象になりません。ここでいう親子は実の親子以外に養子縁組を行った親子になります。義理の親や子供は除かれるので保険金の支払い対象になります。これ以外の身内間の事故は保険金の支払い対象になります。故に兄弟間や祖父祖母と孫、叔父叔母と甥姪間の事故による損害賠償については保険金の支払い対象になります。対物賠償も対人賠償と同じように、運転者の配偶者や親、子供が所有もしくは使用、管理している物を破損した場合、保険金の支払い対象になりません。

正常な運転ができない場合とは?

正常な運転とは的確な判断のもと、安全に乗り物を操作することです。
人為的な影響により、その正常な運転ができなくなる場合があります。
飲酒、麻薬(違法ドラッグ、脱法ドラッグ)、無免許などがそれにあたります。
年々、減少傾向にある飲酒運転でありますが、それとは逆に脱法ドラッグなど法の目をかいくぐり若者の間で横行している麻薬を使用しての危険運転の件数は増加の傾向にあります。
正常ではない状態での運転はどのような危険性があるのか、まず『自制心がきかなくなる』このことで気持ちが大きくなりスピードの出し過ぎや、運転が乱暴になったり、『運動機能の低下』により、ハンドル操作の適切なコントロールが出来なくなります。
そして『集中力の低下』で変化する交通状況に適応出来なくなるのです。
現在、危険運転致死傷罪は平成13年の刑法改正により『過失』ではなく『故意』の危険運転行為とみなし、その罪を重く設定しました。
『少しの出来心から』『自分は大丈夫』などその場の気分に乗せられての『ついつい』の行為が自らの人生を大きく転落させかねないのです。
自分の人生だけならまだしも、他人の人生まで大きく変えてしまい、最悪はその人生を奪ってしまう事もあります。
自己中心的に物事を考えず、飲酒、麻薬使用運転がどのような未来を招いてくるのか『イメージ』をすることが安全に運転する上で大切なことではないでしょうか。

故意による事故では保険の扱いはどうなる?

自動車を運転している場合に、交通事故を起こしてしまうことは多々あります。
この場合に、自動車を運転している運転手が故意に起こしたか過失で起こしたかにおって大きく変わります。
任意保険会社は、保険契約の約款に保険契約者並びに記名被保険者が過失によらず起こした自動車事故の場合には保険料金の支払いはしないと記載されています。
過失によらないものは、道路交通法で規定されています。
飲酒運転・過労運転・薬物等使用運転の場合は、運転手があらかじめ自動車を運転することができないような状態であることを認識していながら運転していることになるので、過失によらない交通事故となります。
また、運転手が自動車を使用して相手を怪我させるために自動車をぶつけたりした場合は、過失によらないものとなります。
任意保険会社では、過失によるものしか保険料金の支払いをしないと記載されているのですが、自賠責保険では過失であるかどうかは判断せず、被害者保護の観点から保険金の支払いがされるようになっています。
しかし、過失でない場合は自賠責保険会社は支払った保険料金を政府から回収し、政府は加害者に請求することになります。
任意保険会社や自賠責保険の約款などはしっかりと確認しておくことが大切です。

どんな場合だと保険金が支払われないのか?

保険金が支払われない理由は、種類にもよりますが、どの種類にも共通するものとして故意による事故には支払われません。当然ながら保険は偶然に起きた損害を補償するもので、公序良俗に違反した行為に対しては一切支払い対象になりません。保険の支払いを目当てにわざと自動車をぶつけるとか、人によっては自分の体にキズをつけてまでも請求を行おうとする場合もあります。最悪のものは保険目当ての殺人があります。これ以外には、地震や津波、戦争等の異常危険による事故も保険では支払われません。自分に対して支払われる保険、傷害保険や車両保険の場合、法令に違反した運転、具体的には飲酒運転、無免許運転、薬物の影響下での運転等での事故は保険で支払いが出来ません。ただし、対人賠償や対物賠償では飲酒運転や無免許運転であったとしても保険は支払われます。これは、被害者の保護のためで、被害者から見れば偶然加害者が飲酒や無免許であったとしても関係はないからです。ケガの場合は日数や怪我の内容に応じて保険が支払われることになります。後遺障害が残った場合は後遺障害の補償が行われますが、完治するケガの場合は、後遺障害についての保険は支払われません。

自動的につけられている任意保険とは

任意保険は対人や対物といった基本的な補償の他に、特約を付けることで様々な補償内容を設定することができます。この特約は自動付帯のものと任意付帯のものがあり、対人賠償に自動付帯されている特約に無保険車傷害保険があります。この特約は、記名被保険者やその配偶者、同居の親族が契約車両に乗車中や道路歩行中に保険に加入していない自動車との交通事故で死亡もしくは後遺障害が残存した際に、支払われるものです。無保険車傷害保険は、加害者側の対人賠償保険に代わるものという性質のものです。このため、被害者の過失分は差し引かれます。また支払い要件が死亡か後遺障害のため、後遺障害が残存することが確定するまで保険金の支払いができません。このため、治療費や仕事を休んだ補償等は自賠責保険からカバーもの以外は被害者が長期間負担しなければならないことがあります。無保険車傷害と似たもので人身傷害保険があります。これは被害者の過失分もカバーされますし、後遺障害の残存は支払い要件ではないため、被害者が立替を行ったりする必要がありません。無保険車傷害保険だけでは、万が一の時の補償が受けられない可能性があるので人身傷害保険もセットで加入しましょう。

当て逃げ等、相手が不明の場合の補償

当て逃げで加害者の身元不明の場合、自分の加入している自動車保険から補償を受けるしかありません。人身事故の場合は、それ以外に政府の保障事業があり、基本的には自賠責保険と同じ内容の支払いが行われます。ただし、自賠責保険とは違い、被害者の過失分は控除されます。また、請求から支払いまでに半年位の時間がかかります。政府の保障事業は最後の砦のため、ほかに使える保険、例えば健康保険や労災保険を使った後に請求を行うことになります。使わなければ、使ったことを前提に政府保障事業の支払額が計算されるため、被害者には損となります。また自賠責保険と同じ金額が支払いの限度額になります。このように政府の保障事業だけでは不十分なため、自動車保険のカバーが必要になります。人身事故の場合は無保険車傷害保険と人身傷害保険が対象になります。無保険車傷害保険は死亡か後遺障害による事故だけが対象になるため、補償としては不十分になります。このため、人身傷害保険への加入が必要になります。人身傷害保険は後遺障害には該当しない怪我だけの場合も支払い対象となります。物損事故の場合は、被害物が自動車の場合は車両保険が、被害物が建物の場合は火災保険でカバーされます。

損害賠償額に足りない分の不足分の補償

交通事故で被害者になった場合、加害者から損害を賠償してもらうことになります。加害者が自賠責保険と任意保険に加入していればあまり問題は発生しませんが、全く保険に加入せず自動車を運転する人も居るので、そのような人が加害者になると厄介です。また、保険に加入していても被害者に過失がある場合は、被害者の過失分が損害賠償額から控除されてしまうので、被害者の過失が大きい場合は、十分な賠償を受けられないこともあります。このように被害者の損害額からの不足分をカバーする保険にも加入しておくほうがベターです。そのような保険の一つが無保険車傷害保険です。この保険は、対人賠償に加入すれば自動的にセットで加入できます。加害者が支払わなければならない分について支払ってもらえますが、被害者の過失被害者分は差し引かれてしまいます。また、被害者が死亡か後遺障害が残存した場合のみが対象になるので、ケガだけの場合は、支払ってもらえません。もう一つが人身傷害保険です。これは、契約の際に加入する意思表示が必要です。無保険車傷害保険とは違い、ケガだけでもカバーされます。また、被害者の過失分は減額されません。必ず人身傷害保険には加入しましょう。

未加入車との事故で搭乗者が死傷した場合

無保険車傷害保険は、無保険車との事故によって後遺障害または死亡という人身上の損害が発生した場合について、相手にかわって必要な補償を行うための保険のことをいいます。
無保険車というのは、相手が自動車保険の対人賠償保険の未加入車で損害賠償の支払能力がない場合が典型例ですが、そのほかにも、相手の運転者が保険約款上の年齢特約などに違反していたために通常ならば支払われるはずの保険金が支払われないケースや、相手の対人賠償保険の保険金額が少なすぎるために実際の損害賠償に必要な金額をまかなえないケースに対しても適用することができます。当て逃げなどのために損害賠償を請求すべき相手が特定できないようなケースについても適用することが可能です。
これらの場合については、死傷した搭乗者1名ごとに保険金額の範囲内での保険金が支払われることになりますので、もしものことがあった場合にも安心です。
この無保険車傷害保険は、最近では別に契約を結ばなくても自動付帯されているケースが多いようですが、あくまでも死亡または後遺障害という深刻な被害があったケースに保険金の支払いが限定されますので、さらに補償を充実させたい場合は別の保険への加入も検討する必要があります。

無保険車傷害保険に加入するとどんなサービスが受けられるのか?

無保険車傷害保険は、自動車保険のなかで加入することができるメニューのひとつであり、これによって通常の保険契約では受けられないようなさまざまな場合にもサービスが受けられるようになりますので、いざというときにも安心です。
事故が起こった場合、通常は相手にも何らかの過失はありますので、相手が契約している保険から損害賠償として保険金が下りることになりますが、無保険車傷害保険は、もしも事故の相手が無保険車であった場合について適用される保険です。
例えば、相手がまったく自動車保険の契約をしていなかったり、契約していたにせよ十分な保険金額を設定していないか、もしくは保険の適用範囲を制限するような特約にかかって十分な金額の保険金が下りなかった場合には、被害者であるにもかかわらず、治療費その他として必要なお金を手にすることができなくなってしまいます。
この無保険車傷害保険は、そのような場合であっても、自己名義の自動車保険のほうから保険金が下りるという、あり得るかもしれないリスクにぴったりと対応したメニュー保険となっています。
また、こうした車との事故のほかにも、当て逃げなどで加害者が誰かわからない場合にも補償を受けることができるという幅広さも特徴のひとつです。